Game Character Radio Baton 1
マーニャ:なにこれ?
ミネア:姉さん・・・始まって早々・・・。
マーニャ:普通の感想な気もするんだけど。
ミネア:・・・姉さんと二人っきりで頭痛いです。やっぱりやめたほうが・・・。
マーニャ:ん?何々?(紙を見て)“Game Character Radio Baton”?“略してGCRB”?ってんなもんどーでもいいし。
ミネア:ま、著者が勝手に考えたものです。わたしにとって姉さんと二人の時間が増えて多大な迷惑をかけてるっていう。
マーニャ:実の姉に対してそれはないでしょが。
ミネア:はい。では。遅まきながら今回司会、でいいのかしら。司会を勤めさせていただきますのはドラクエⅣから占い師のミネアと。
マーニャ:乗り気じゃないからパス。
ミネア:・・・踊り子のマーニャでお送りします。
マーニャ:で?
ミネア:で?ってなに、姉さん。
マーニャ:なにすんのさ。質問コーナーとか?1回目でゲストはさすがにないと思うし。
ミネア:さあ。著者に訊いて下さい。
マーニャ:さっきから無茶な話を。
ミネア:あ、早速質問来てます。
マーニャ:はぁ?
ミネア:二人の歳を教えてください・・・っていきなりすごいですね。ペンネームゆいさんです。
マーニャ:誰よこんなの送ったの。
ミネア:占い師は神秘的なほうがいいですから歳は秘密ですね。
マーニャ:お姉さんのほうも踊り子なんでぇ、歳は秘密でぇーす。
ミネア:・・・終わっちゃいましたね。
マーニャ:どーにかしなさいよっ。
ミネア:ここは姉でわたしより人生経験豊富で色々と人生について切り抜けてきた姉さんがどうにかすればいいんじゃないかしら。
マーニャ:つ、冷たい妹持っちゃったわ。
ミネア:誰のせいだと思ってるのよ。
マーニャ:さあ?
ミネア:そこでしらばっくれてる人のせいですけど。
マーニャ:では!次の質問いってみよう!ほら、天のお告げ(ミネアに紙切れを手渡す)。
ミネア:えっと・・・。なんか姉さんの字に見えるけど。まあいいわ。ミネアさん、わたしの今日の金銭運を占ってください・・・?ペンネームヤーマさん・・・。
マーニャ:だって。本業だからやったげたら?
ミネア:お金もらわないとやらない主義なんです。それに本名じゃないと正しい結果が出ません。
マーニャ:あれぇ?ミネアってそんな子だったっけ?
ミネア:誰かさんがお金をスっちゃうから、せめて自分の仕事で自分だけでも助かるぐらいなお金作らなくちゃ。
マーニャ:あんた、文無しになっちまったら懐から実は持ってたお金こっそり出して自分だけ逃げようって気だったの?
ミネア:もちろん。
マーニャ:うわ、ひどっ。
ミネア:これも誰かさんのせいです。
マーニャ:じゃあわかった。そのお金、ちょいと貸しとくれよ。明日には二倍にしとくから。
ミネア:その二倍が余計なんだってば。
マーニャ:じゃあ三倍。
ミネア:貸さない。
マーニャ:四倍。
ミネア:信用できない。
マーニャ:五倍。
ミネア:天地がひっくり返ってもない。
マーニャ:二分の一。
ミネア:あり得るから貸さない。
マーニャ:くそー。引っかかってよ。
ミネア:そんな姉さんの馬鹿げたことにいちいち付き合ってられません。
マーニャ:もう。あんた毒舌過ぎ。
ミネア:誰かさんのせいで苦労してますから。
マーニャ:将来真っ白だね。
ミネア:(無言でマーニャの頭を殴る)
マーニャ:って!
ミネア:あら。次の質問来てる。これ、どういう仕組みなんでしょうか?気づけば質問用紙が置いてあるとか。
マーニャ:それこそ占えばいいじゃないの。わたし達のファンの仕業だったりしてぇ。
ミネア:えっと。魔法を覚えるコツは?ペンネームパンパンさん。
マーニャ:この期に及んで無視ですかい。
ミネア:魔法を覚えるコツですか。まあ、魔法の種類によっていろいろなんですが。わたしの場合は精神を統一し落ち着いてやるものが多いですが。
マーニャ:まあ、ミネアはそんなシケたものが多いですが、あたしの場合はぶっ放すものが多いかな。うんうん。脚光浴びる踊り子らしいわ。
ミネア:さ、次の質問行きましょう。
マーニャ:あんたなに怒ってんの。
ミネア:二人は仲がいいですか?ペンネームくらまるさん。
マーニャ:もっちのろん!仲良し姉妹として有名だからねー。
ミネア:わたしと姉さんはいつそんなことで有名になったんでしょう?
マーニャ:そんなことってなによ。
ミネア:個人的に仲悪いとは思っていませんが。
マーニャ:そうそう。だから仲がいいんでぇーす。
ミネア:・・・そこまでは。
マーニャ:おいこら。これ、放送されてんだよ。踊り子のあたしの商売に傷をつける気?
ミネア:いえ。真実を述べてるだけですが。
マーニャ:・・・まあ、喧嘩はしたことないし、仲悪くはないですねー。
ミネア:っという結論で。次は・・・これ、質問じゃなくて要望ですけど。
マーニャ:・・・まあ、ネタがないから言っちゃいな。
ミネア:ドラクエⅣの宣伝をしてくれ。ハンドルネームA.a.さん。
マーニャ:・・・別に出来ないわけじゃないけど、するの?それって大抵最後のほうにしない?
ミネア:ですよね・・・。どうしましょう。要望コーナーは最後に設けましょうか。
マーニャ:ま、それでいいさ。・・・んで、どうするの。
ミネア:さあ?
マーニャ:釣れないねぇ。
ミネア:あ。なんか著者からの要望っぽいですよ。新コーナーだそうで。今からやれって。
マーニャ:なんでそんなことわかるのよっ。
ミネア:ほら。
マーニャ:何々・・・?“☆if job change☆”?なにこれ。
ミネア:そのままですよ。
マーニャ:もし転職するなら?ってこと?
ミネア:ええ。だそうで。この場合はわたしが占い師から何かに、姉さんは踊り子から何かにって話ですね。
マーニャ:なんか面倒な著者を持っちゃったわね。だから妹も面倒なのか。
ミネア:は?何か言いました?
マーニャ:いえ、全く持って滅相もない。
ミネア:姉さんはどんな職を希望なんですか?他のDQ作品からとってもいいとか書いてありますけど。
マーニャ:もちろん踊り子のままもいいけどスーパースターとか吟遊詩人もいいかな。
ミネア:姉さんが吟遊詩人・・・ちょっと想像しにくいです。
マーニャ:あら。あたし、結構歌上手いんだけど。
ミネア:吟遊詩人って歌で相手を魅了させたりするんですよね。
マーニャ:んなこと、簡単簡単。あ、でも、スーパースターって踊り子と吟遊詩人と笑わせ師をマスターしないといけないらしいのね。
ミネア:姉さんが笑わせ師・・・。うーん。それこそ考えにくいですね。
マーニャ:んー。確かに難しいかも。笑わせるっていうか、踊りで笑顔にすることなら可能なんだけどな。んで、ミネアのほうは?
ミネア:わたしは僧侶とか。賢者やパラディンがいいです。
マーニャ:ほー。いかにもミネアらしいじゃん。しちゃえば?
ミネア:そんな簡単に言わないでくださいよ。結構大変なんですよ。修行だとか色々と。特にパラディンは体も鍛えないといけないですし。
マーニャ:ミネアは結構体が丈夫だからいけるとは思うけどね。
ミネア:まあ、武器を振り回したりしてますけど。
マーニャ:クリより力あるし。まあ、あれは力なさすぎで比べるのは酷か。
ミネア:姉さん・・・人の悪口は言っちゃ駄目ですよ。
マーニャ:大丈夫でしょ。今頃くしゃみしてる程度だろうし。
ミネア:もう。なんか姉さんって噂話好きそうですよね。
マーニャ:まあ、嫌いではないかな。
ミネア:将来は井戸端会議してそうです。
マーニャ:なによ。今から小母さん加齢臭するとでも言いたいわけ?
ミネア:さあ。察してください。
マーニャ:あんたから察するのはかなり難しいと思う。
ミネア:占い師ですから。
マーニャ:はぁ。・・・ねえ、ほら。なんかこう、泣くよ?夫が。
ミネア:はぁ?
マーニャ:しつこい女は嫌われるよ。結婚してから。
ミネア:姉さんだって奥手そう。遅いと嫌われますよ。
マーニャ:あ、あんたいつからそんなことを。
ミネア:まあ、占い師してますから。占いの中にも色々あるし。
マーニャ:おっそろしい世間だわ。
ミネア:そんなもんじゃないんですか?人なんて快楽を求める生き物ですし。
マーニャ:まあ、人間は亡者だけど。って、そんなことどーでもいいって。
ミネア:どーでもいいって。姉さんが先に始めたんでしょ。
マーニャ:そーだっけか?
ミネア:しらばっくれないでください。起点は姉さんです。
マーニャ:・・・話戻そう。うん。大体これ、放送してるんでしょ?姉妹喧嘩丸聞こえじゃない。
ミネア:わたしと姉さんがものすごく仲がいいってのも違和感感じますけどね。
マーニャ:ま、まあそれもひくかもしれないけど。ってこら。モンバーバラ劇場のスターのイメージを崩すな。
ミネア:崩してないです。どんなイメージか知りませんが。
マーニャ:くっそ。あんた根性ひん曲がってる。
ミネア:それは姉さんのほうでは。
マーニャ:けっ。言っとけ。
ミネア:ということで話を戻しましょう。えっと、職業をもし変えるなら、でしたっけ。あ、あれもいいですよね、天地雷鳴士とか。
マーニャ:へ?てんち・・・なんだって?
ミネア:天地雷鳴士。天地を轟かすの意ですね。多分。
マーニャ:うひゃあどひゃあ。
ミネア:な、なんですか?
マーニャ:ん。想像した。天地がひっくり返った。人も魔物も動物もエルフもあらゆるものが死んだ。よってミネアの天下。終わり。
ミネア:姉さんの思考のほうがよっぽどひん曲がってるような気がするんですが。
マーニャ:そうかしらぁ。
ミネア:姉さんは他にないんですか?
マーニャ:うーん。意外なところであたしはを盗賊を推すかね。
ミネア:なんか姉さんらしいようならしくないような。影に紛れて行動するのは姉さんらしくはないですね。
マーニャ:でも楽しそうじゃない?高利貸しからちょっくら借用書盗んで燃やせばなんてこともないわけだ。
ミネア:じゃあ“ギャ”の字が付くことをしなけりゃいいだけじゃないんですか?
マーニャ:なに言ってるの。あたしの生きがいを盗むんじゃないっ。
ミネア:わたし泥棒じゃないです。
マーニャ:そうね。あんたが泥棒したらすんごく様になるわ。うん、すんごく似合ってる。
ミネア:わざわざ脳内に浮かべて確かめなくても。しかも泥棒じゃなくて盗賊ですって。こそ泥とトレジャーハンターの違いですよ。雲泥の差ですよ。月とすっぽんですよ。
マーニャ:うんうん。ミネアだったら・・・どっちでもいける。
ミネア:こら。
マーニャ:いやあねえ。女盗賊って滅法美人が多いじゃない。良かったね、ミネア。
ミネア:なにがですか。もう。姉さんには着いていけません。ということで次行きましょうか。
マーニャ:ふん。もうないよ。ほら。時間だし。
ミネア:じゃあ要望コーナーは・・・。
マーニャ:DQⅣの宣伝だけしか出来ないわな。時間ないわけだし。
ミネア:えっと。じゃあします。コホン。ドラクエⅠ~Ⅲまでしたことない人でも話は繋がってないのでプレイ可能です。一度ファミコンで出ましたがそれからPS、DSとリメイクしそれなりの名作です。
マーニャ:それなりて。
ミネア:全5章のオムニバス形式で語られる物語ですね。7つの炎は、一人の若者へ。サブタイトルの“導かれし者たち”って本当にあってる言葉かと。
マーニャ:あ、そうそう。踊り子マーニャちゃんがいかに世界で有名かがわかるわよぉん。
ミネア:なに言ってるんですか。カジノで人のお金スっておいて。
マーニャ:違うもん。拾ったんだもん。
ミネア:泊まってる宿で拾ったんですね。
マーニャ:ちがーもん。道端に落ちてた。
ミネア:ま、わたしは嘘を言う人が大嫌いなんで、後で占いしてでも確かめますか。
マーニャ:(小声で)こえぇ。
ミネア:ということで今回の“Game Character Radio Baton Part.1”、GCRBはおしまいです。
マーニャ:Part.2の人物のほうはまだ未定だそうで。計画性ないわねぇ。ったく。
ミネア:まあ著者がいい加減な人ですからね。
マーニャ:というわけで、ドラクエⅣからマーニャと。
ミネア:ミネアでお送りしました。
マーニャ:ばいば~い!
ミネア:ありがとうございました。
 

単なる 二桁記念。多分。結構なふざけた作品です。

ちなみに正式タイトルは「Game Character Radio Baton Part.1~ドラクエⅣ 4章~」とかなり長い。

マーニャ・ミネア姉妹の掛け合いを楽しんでいただければいい作品です。別に大きな課題やら何かを感じてほしいやらありません。

ただ“自然に会話”を目指しました。時々くすりとしてくれればそれだけで感無量です。

最初はDragon Quest Radio Batonだったという思い出あり。